ざっかけない薫のDiary

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若者たちの行動の基点はスマホ

NTTドコモが世界初のインターネット接続サービス「iモード」を始めたのは1999年。
子供のころからネットは身近な存在だった。
スマホの普及率が8割を超える20歳代にはネット上の膨大な情報がいつでも手の届くところにある。
若者の即席の消費の流れは人生最大のイベントにも及ぶ。
結婚式場運営のエスクリでは現在、会場の申し込みから実際の挙式日までの期間が平均6カ月半。
ここ5年で1カ月ほど短くなった。
「申し込みが挙式の1カ月半前というカップルもいた」と取締役の安藤正樹は話す。
海外転勤や妊娠などを理由にこれまでも「すぐに挙式」の需要はあった。
今、背中を押しているのは空きのある会場の料金を間際になるほど割り引いて公表するエスクリ独自のネット上のサービスだ。
即席の結婚式を決めるカップルの多くは「大安」へのこだわりが薄い。
あらゆる商品やサービスの情報があふれる今、直感で『これはいい』と思ったモノを選ぶ傾向が若者を中心に強まってい」。
博報堂生活総合研究所の主任研究員、酒井崇匡はこう指摘する。
ディズニー映画「アナと雪の女王」のヒットで2014年に4年ぶりに興行収入が2000億円を上回った映画業界。
にもかかわらず、映画会社のある幹部は浮かない顔だ。
活況を維持するには若者たちのつなぎ留めが欠かせないものの、「スマホを見ないで1時間半もの間、スクリーンに集中できるのか」と話す。
インテリジェンスの調査によると、15~24歳が1日にスマホを見る回数は平均64回。
寝ている時間を除けば、ほぼ15分おきにいじっている計算になる。
若者たちの行動の基点はスマホになりつつある。